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【うる星やつら】第5話レビュー・ネタバレ・感想

「うる星やつら」第5話は、さくらの復活で友引高校の生徒たちは大喜びします。そして、その中心にいるのがあたるです。

以下は、放送・配信中の『うる星やつら』第5話「愛と闘魂のグローブ/君待てども…」のネタバレを含みます。

『うる星やつら』新アニメシリーズの第5話は、これまでとは少し違った路線で、あたるとラムの関係に焦点を当てたものとなっています。ここ数回のエピソードは信じられないほど騒々しいものでしたが、二人の関係を発展させるために多くの時間が割かれていませんでした。このエピソードは、うる星やつらがラブコメディーであることを思い出させるもので、あたるがラムを完全に嫌っているわけではないことを、ちょっとした形で裏付けているのです。

もちろん、このエピソードは、超常現象にまつわる馬鹿げたハチャメチャな展開が満載で、コメディ要素もあります。第2話から休んでいたサクラがついに復活し、面堂は相変わらずあたるとライバルとして対抗し続けています。『うる星やつら』の新シリーズは、まだまだ期待を裏切りません。

【うる星やつら】第5話レビュー・ネタバレ・感想

愛と闘魂のグローブ

あたるが登校すると、学校に注目の新任保健師がいることを知ります。あたるは早速保健室に向かいますが、そこには面堂を含む他の男子生徒がいるばかりか、その保健室の先生は以前会った巫女のサクラでした。しかし、あたるたちはサクラに欲情し、サクラは彼らを部屋から追い出してしまいます。しかし、そんな彼女の前に教師たちが悪魔祓いの依頼にやってきます。

教師たちはさくらにボクシンググローブを見せ、呪いがかかっていると言います。しかし、その前にチェリーが現れ、彼らの話を邪魔してきます。苛立ったサクラはチェリーを学校から追い出しますが、誤ってグローブの片方も一緒に外に出してしまいます。その飛んできたグローブがラムの手に渡り、ラムはそれをあたるに渡すと、あたるはそれが何であるかを彼女に説明するために、あたるはグローブが何に使われるかを見せようとグローブをはめます。しかし、グローブは自分の意思を持っていることが判明し、近くの人を抱き寄せ始めます。あたるはグローブを外すことができず、苦境を脱することができないでいます。

あたるはグローブが勝手に動いているのだと言いますが、普段の行いの悪さから誰も信じてくれない状況です。
やがてグローブを祓うために現れたサクラたち教師は、あたるがはめた右の手袋は「愛のクリンチグローブ」と呼ばれ、近くにいる標的を自動的に引きつけると説明します。そして、左のグローブ「怒りの闘魂グローブ」をあたるにはめると、両方のグローブで、あたるは近づいた人を引き寄せ、殴り飛ばすことができるのだと言います。この怨みは、友達が欲しかったのに、その強さのためにみんなを怖がらせてしまったボクサーのせいだと説明されます。

その説明の最中、ラムが誤ってあたるに近づき、グローブが作動してしまう。しかし、あたるはラムの代わりにパンチを繰り出し、ラムが怪我をするのを防ぎました。あたるに同情したラムは、あたるに抱きつこうとし、手袋を作動させ続けます。それを見ていたサクラは何かに気づき、ボクシングのリングを用意し、二人の追いかけっこは続きます。ラムはあたるに飛びかかり、殴られ続け、やがて気を失ってしまいます。そして、グローブはあたるの手から離れるようになりました。

君待てども…

あたると一緒に登校していたラムは、手をつないでいるカップルを見かけます。ラムはあたると手をつなごうとするが、あたるはしのぶと話をするために走り去り、ラムを置き去りにしてしまいます。一方、学校では面堂が女子生徒から何通ものラブレターを受け取り、他の男子生徒から反感を買っていました。男子生徒たちは、あたるを使って面堂の評判を落とそうと画策する。男子生徒たちは「組野おと子」という偽の女の子を作り、彼女の名前であたるにラブレターを出します。あたるはそれにまんまと引っかかり、ラブレターを読み上げてしまいます。そのラブレターの内容は、あたるへの賛辞と面堂への侮辱で、面堂の怒りを買います。

面堂はラブレターが偽物だと断言し、あたるは激怒します。
あたるはラブレターを本物だと断言し、面堂はあたるに激怒します。二人は、あたるが組野と会う約束をし、偽物ならあたるが面堂に学級委員長を譲り、本物なら面堂があたるに1万円支払うという賭けをし始めます。そんな中、あたるが他の女の子からのラブレターに大喜びしていると聞いたラムは激怒し、必死で嫉妬させようとします。しかし、あたるは全く気にする様子もなく、あたるはラムに全く脈がないのではと心配になります。

生徒たちは、他校の女子生徒を金で雇い「組野おと子」役をやらせますが、彼女は当日に腹痛を起こし、役者不在のままになってしまいます。それを聞いていたラムは冷たい態度をとり、あたるに手を貸さないことにします。あたると面堂ら男子学生たちはカフェに向かいますが、1時間経っても「組野おと子」は現れません。しかし、時間切れの直前、あたるに同情したラムが、屈辱を味わわせないために、「組野おと子」に変装して現れます。あたるはすぐにラムと気づくが、ラムはなんとかバレる前にカフェから連れ出すことに成功します。外に出ると、ラムとあたるは、あたるがよく問題を起こすことについて口論になり、いつもの日常に戻ったように見えました。しかし、あたるがラムの可愛さに改めて気付き、立ち去ろうとするラムに「もう少しだけ一緒に歩こう」と声をかけるのでした。

ゆっくりと成長する関係性

今回は、新キャラクターの登場やバカバカしいシチュエーションから一転して、あたるとラムの関係性に焦点を当てました。主役である二人の関係は、この番組の根幹を成すものなので、二人がお互いをどう思っているのかを描くことが重要です。ラムのあたるに対する気持ちは当然ですが、あたるがラムに対して抱いている気持ちは少し複雑です。あたるは公然とラムの存在が嫌だと言っていますが、この2つの物語を見ると、ラムのことをそれなりに気にかけていることがわかります。

もちろん、このようにメインキャラクターが中心であっても、「うる星やつら」の世界は広がり続けています。さくらの登場により、彼女は今後も登場することが予想されます。また、クレジット後のシーンでは、ラムの友人でファンの多い「弁天」やラムの友人である「おユキ」が登場することも予告されています。今後、出演者が増えていくことが予想される中、時間をかけて主人公たちの関係を深めていくのは素晴らしいポイントだと思います。

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