Epic Gamesは毎週魅力的なゲームを無料で提供しています。なぜこんなことをしているのか、またなぜこんなことができているのか疑問点を洗い出します。
Epic Gamesは毎週金曜日に1つか2つのタイトルを無料で配布しています。ホリデーシーズンなどのイベントについてはビッグタイトルのゲームを提供しています。
決してインディーゲームばかりではなく、最近ではGTA5やFallout4を無料で配布していたりと、何かと無料で配布するだけでEpic Gamesは話題をさらっています。
毎回、ゲームを無料でもらうものの、なぜそんなことができているのか素朴な疑問に対して説明したいと思います。
Epic Games 無料配布なぜ?
Epic Gamesがゲームを無料で配布している理由として、ゲームを配布することは、Epicにとって比較的安価なマーケティングです。
ユーザーが増えれば増えるほど、収益が上がることを知っています。また、無料で配布しているゲームのDLCなどで収益を上げることもできます。
Epic Gamesが無料配布をする目的
利用者目線で考えると、主にEpic Gamesストアに足を運んでもらい、Epic Gamesランチャー内のライブラリの管理を始めてもらうのが目的です。
一般的な心理としてストア内に目的のゲームがないと、「あれ、自分のゲームは全部この他のストア(主にSteamだろう)にある!」と思ってしまい、新しい別のストアのソフトをインストールしたり、新しいアカウントを作ったり、ライブラリを散在させたりして、Epic Gamesランチャーを使用する意欲が減退します。
そこで目的の「無料ゲーム」を入手してもらうことをきっかけに、Epic Gamesアカウントを作成し、ソフトをインストールしてもらうのです。
それ以降は、ユーザーがEpic Gamesで何かを購入してもらうのにハードルが下がります。
新しいストアが人気を博すのは、ほぼこの方法だと思われます。
突然、まったく新しいプラットフォームでゲームを買い始めるのは気が進まないかもしれませんが、無料ソフトを元に、インストールさせ、無料でストアを使い始めさせれば購入してもらう確率はグッと上がるでしょう。
Epic Gamesは無料配布してて損してないの?
もう一つの疑問としてEpic Gamesは無料ゲームを配布していてビジネスが成立しているのか?という問題です。
結論としてこの無料配布の作戦は功を奏しているようです。
2018年のEpic GamesとAppleの裁判の際に、公開された資料として、
Epic Gamesは1,160 万ドルを無料ゲームに費やし、500万人の新規ユーザーを獲得したことが記録に残っています。
Epic Gamesが購入ごとに12%の手数料を受け取れることを踏まえ、
それぞれ新規ユーザーが20ドルのゲームを1つ購入した場合、回収できる理論になります。
無料ゲームのプレゼントを通じて通算で1,850 万人の新規ユーザーを獲得し、
そのうちの約7%である130万人が購入を続けており収益は好調のようです。
Epic Games 無料配布はいつまで?
現在Epic Gamesは無料ゲームの配布を3年以上、毎週実施しています。
Epic Gamesは、無料ゲームの配布を少なくとも 2022 年末まで継続するようです。