アニメ「チェンソーマン」の第10話は、一戦が終わったアキのこれからとデンジとパワーの行く末を紹介します。
以下は、放送・配信中の『チェンソーマン』第10話「もっとボロボロ」のネタバレを含みます。
ここではアニメ「チェンソーマン」第10話のストーリーについて紹介します。
【チェンソーマン】アニメ第10話レビュー・ネタバレ・エンディング曲
原作の第29話後半から31話までの話になります。「チェンソーマン」アニメ版の10話と想定するところまでの話になります。
実際にアニメが公開されたら再編集します。
100点満点
アキが病室のベッドで目を覚まします。
映っているテレビもサムライソードたちの事件のニュースが流れており、アキのベッドの脇にはデンジとパワーが口喧嘩をしています。
アキは特異4課の生き残ったメンバーを二人に聞きます。
デンジは円とコベニが生きていたが辞表を出したことを伝え、部屋を後にします。
アキは起き上がり、刀のカースに自分の寿命を問いかけます。
この刀を使うごとにアキの寿命が縮まるのです。
カースはアキに寿命は残り2年と答えます。
脇に置いてあるタバコに火をつけようとすると、ライターの火を差し出す姫野を思い出し、
姫野が死んだことを再認識し泣き崩れます。
病室に忘れた漫画を取りに来たデンジが、アキの嗚咽が漏れ聞こえることに気が付きます。
デンジは公安の仲間やバディの姫野を亡くしたアキの立場からして同情しつつも、自分にはその気持ちがわからないことに驚きます。
ポチタが死んだことは悲しかったが、公安の仲間が死んだことに対しデンジはそこまで悲しくない自分に気がつきます。他人が心でも日々の生活さえできていれば問題ないとデンジは考えます。デンジ自身が人の心まで無くなってしまったのかと考えます。気を取り直し、病室の前を離れパワーとマキマのところへ向かいます。
アキの病室に公安の2人が入ります。
マキマと京都から4課の指導目的で来た黒瀬と天童です。
場面は変わり、マキマは墓場でデンジとパワーに話します。
マキマはデンジが狙われている理由で4課を強化しようとしたが、ほとんど死んでしまった現状を話します。
そこで、マキマはデンジとパワーの指導係を紹介します。
姫野が師匠と呼んでいた中年男性です。
男は3つの質問をします。
仲間が死んでどう思ったか、敵に復讐したいか、人と悪魔どっちの味方か、です。
デンジとパワーはどちらも、仲間が死んでも特に感情を持たず、復讐心もなく、人と悪魔どちらの側につくつもりはありません。
答えを聞き終えた男は、100点満点だと言い褒め称えます。
彼は特異1課のデビルハンターです。
彼は2人を両腕で抱きしめ、好きなことは悪魔を殺すことだと話します。
2人が反応すると2人の首から骨のなる音が聞こえます。
もっとボロボロ
彼はデンジとパワーの首の骨を折り、2人は倒れます。
あらかじめ男が用意しておいた血液を飲ませ回復させます。
彼は悪魔や魔人を鍛えたことがありません。
考え抜いた結果、自分を倒すまで戦い続けるというものに決めました。
男は最強と自負している自分を倒せば、強い悪魔も倒せるという理屈です。
2人は驚きつつも、早くも戦闘が始まります。
中年の男とデンジ、パワーの1対2の戦いです。
まずは男はデンジを数回刺し殺し、その流れで血液のハンマーで迎え撃つパワーの首をかっ切り、ものの数秒でデンジとパワーは倒れます。
男は2人のような繰り返し戦えるような、罪悪感の湧かない魔人と悪魔のような「おもちゃ」が欲しかったようです。
戦いはまだまだ続きます。
アキの病室に移ります。
アキは「コン」と狐の悪魔を呼び出そうとしますが現れないことを、黒瀬はもう二度と使えないのではと話します。
黒瀬は刀の寿命についてもどれくらいなのか聞きます。つまり、アキは黒瀬の「指導」の意味は退職の斡旋だということを理解します。
続けるなら強い悪魔と契約するか、公安を辞めて残りの人生を楽しむのかを二人は聞きます。
しかし、アキは家族を殺されたことやバディを殺した相手への敵討ちが済んでいないまま辞められるかと話します。
黒瀬は淡々と受け答えし、帰り際「特異課にはまともな奴はいない、自分を客観的に見たほうが良い」と言いその場を後にします。
二人が後にすると同時に、女性が1人入り、アキが驚いた顔をします。
ここでの女性の顔は分かりません。
場所は変わり、デンジとパワーへの指導は今日は終わったようです。
指導係の中年男は明日は迎えに行くと話し、その場を去ります。
デンジとパワーは話します。
デンジは少なくとも20回以上は殺されたとパワーは話します。
指導係の中年は強いと話しつつも、彼が酒好きであることを理由に、頭を使って対策しようと呑気な雰囲気でデンジとパワーは画策します。
未来最高
中年男が、パワーとデンジを迎えにアパートのドアの前まで行きます。
ドアの奥にはデンジとパワーが、「超インテリ作戦」と言いこの場で中年男を倒そうと企てます。
早速パワーは、血でできたヤリを男めがけて玄関のドア越しに刺そうとします。
男は勘づきヤリを簡単に避け掴みます。男は待ち伏せされ、狩られる側であることを理解します。
さらには、アパートの1つ上の階に置いてある血の入った数本のペットボトルを、パワーはコントロールし、下の階の男の頭上を狙います。
男はこの攻撃も回避します。
すると次に後ろからデンジが奇襲をかけます。手斧で切ろうとするも、男に足蹴にされて下に落とされます。
男はデンジとパワーを今までで一番良かったとほめます。さらに男は二人の敗因まで解説をします。
パワーは血を使う戦いだと自身が貧血になること、デンジは攻撃を予測できなかったことだと話します。
今日は良かったと男は背にして帰ります。
デンジが安心していると、ナイフが飛んでいき、デンジの頭を突き刺します。
男は「獣が狩人の言葉を信用するな」と話し、戦いは続きます。
天童と黒瀬、アキは公安が生け捕りにした悪魔たちのいる場所へ向かいます。
指導係の二人としては、アキが復帰するとしたら自分の身を守るためのより強い悪魔と契約する必要があると話します。
特異課の現状はかなり厳しいものとなるため、ある程度のリスクをとるために強い悪魔が必要ということです。
向かう間、黒瀬は昨日の面会した女性はアキの彼女かと聞きます。
アキは姫野の妹だと話します。
アキは妹が来た時に、姫野から妹あての手紙を読むべきだと渡されます。
普通の家族との手紙のやり取りのように読んでいましたが、姫野が特異課を辞めさせたいという一文を書いていたことを目にしていたことを思い出します。
今回契約する悪魔の部屋の前に着きます。
公安でこの悪魔と契約しているのは2人おり、寿命半分の人間と視覚、味覚、嗅覚を条件にしている人間がいるようです。つまりそれだけリスクが高いということです。
ドアの奥へとアキは入ります。
すると奥から目玉が潜んでいる悪魔が姿を現し、話は終わります。
チェンソーマンアニメ10話感想・考察
この回で分かったことは、アキの寿命が縮んでいることや、デンジの復活、パワーが生き残っていたことです。
そしてデンジの心には人間としての心がなくなりつつあると自身で感じています。
実際にデンジの心臓は悪魔であるポチタのものですが、心まで悪魔の感覚になっている可能性が浮き彫りになっています。
新たに1課の男が指導係になります。指導係の男がデンジとパワーを鍛えていき、戦い方を教えていくという話と、アキは引き続き公安をあきらめないという意思表示をしました。京都の黒瀬と天童もいう「まともな奴」というのはアキや死んでいった公安の仲間のことを指しており、一般的な復讐心で悪魔を殺すというマインドではまともすぎて難しいと黒瀬は悟っています。一方「まともな奴でない」デンジとパワーは人間である指導係に太刀打ちできないほどしごかれています。この回では、デンジ、パワーたちとアキの悪魔に対する考え方の対比を象徴しているようにも見えます。
アキは、自分の家族や姫野の仇を討つためにも、自分の寿命や命を引き換えにしても、特異課の仕事を辞めるつもりはないようです。一方、デンジとパワーは工夫を凝らし、指導係を殺すよう奮闘します。アキは、まだ能力や契約条件が明らかにされていない新たな悪魔と契約することになるのでしょうか。すでにアキと刀の悪魔との契約は、寿命2年と宣告されています。姫野の手紙に書いてあることはアキにはどう映っているのでしょうか。
そして、2課3課も4課に合併するため、新たなメンバーの登場が期待されます。
第10話のエンディングテーマ PEOPLE 1「DOGLAND」
アニメ「チェンソーマン」第10話のエンディングテーマは、PEOPLE 1の「DOGLAND」です。テーマについては、これまでの狂気な音楽から落ち着きデンジやパワーたちの日常が思い浮かぶようなテーマソングです。映像は、デンジが駆け巡るイラストと実写が合わさった面白い映像に仕上がっています。毎回MAPPAのエンディングの映像のバリエーションや技術に驚かされます。