エンタメ

【ブルーロック】アニメ第1話レビュー・ネタバレ・感想

ブルーロックはサッカーを題材にしていますが、普通のスポーツアニメのような雰囲気ではありません。

以下は、放送・配信中の『ブルーロック』第1話「夢」のネタバレを含みます。

『ブルーロック』は、2022年秋アニメシーズンのスポーツアニメのひとつで、大作になると予想されています。
『ブルーロック』の漫画は2018年から週刊少年マガジンで連載が開始され、現在も継続中で、読者数は年々増え続けています。
2021年には『ブルーロック』が第45回講談社漫画賞を受賞し、『進撃の巨人』のマンガ家・諫山創氏も推薦しているほどです。

第1話公開までの数日間、東京のあちこちでアニメシリーズのポスターを見ることができました。

【ブルーロック】アニメ第1話レビュー・ネタバレ・感想

ブルーロックは、日本だけでなく世界でも人気のあるスポーツ、サッカーを題材にしている。
日本代表として国際舞台で活躍することを夢見るストライカー(ゴールを決めることが主な役割の選手)、潔 世一(いさぎよいち)という高校生を主人公にした作品。日本サッカー協会は、日本代表をワールドカップでの成功に押し上げるために、リスクを伴う前例のない新しいトレーニング体制を開始することを決定し、この新しいプログラム「ブルーロック」は、18歳以下の300人のフォワードの選手を招集し、招待された一人である潔が1番の選手を目指して挑戦する。このプログラムを最後までやり遂げ生き残った者が、日本の次期ストライカーに選ばれるが、潔はそれを自分のものにしたいと考えている。

大きな賭け

ブルーロックの賭けは、かつてないほど高くなった。ブルーロックのプログラムを開発したのは、科学とその新しいアイデアで、日本をこれまで達成したことのないワールドカップ王者に押し上げようとする男、絵心甚八(えごじんぱち)である。エゴの目には、ストライカーはチームで最も重要なポジションであり、世界一のストライカーになることは、チームプレーヤーとして優れていることよりも重要なことだと映る。これは、300人の男子高校生を入門させるために彼が使う言葉である。

しかし、ブルーロックは普通のトレーニングではない。ハイテク施設での共同生活で、何が起こるかわからない。高校時代のチームも、友人も、家族も、すべて捨てなければならない。そして、最後の一人になれば世界一のストライカーになれるという期待もあるが、もし負ければ、日本代表として2度とプレーするチャンスはないということも、施設にいる間に知ることになる。国際的な活躍を目前にしたアスリートにとって、これほど大きな賭けはない。

サッカーファンも満足する描写

ブルーロックを見ているサッカーファンにとっては、少なくともゆるやかに物語を現実に結びつけています。確かに、ブルーロックのプログラムはまったく現実離れしているように見えますが、それがこのアニメの面白さでもあるのです。しかし、設定を現実的で信憑性のあるものにするために、ブルーロックは、リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、そして伝説のサッカー選手ペレなど、世界中の実在のサッカースーパースターについて触れています。

日本代表の写真も、潔の日本代表への夢も、実際の日本代表のユニフォームに忠実です。
このような細かい配慮が、ありえないようなサッカー物語を、サッカーファンを満足させるに十分なものにしています。

これはディストピアか?

ブルーロックの施設とプログラム自体が、普通のスポーツアニメとは一線を画しています。
建物自体、あるいは第1話でこれまで見てきたものは、ディストピア的な雰囲気を持っています。コンクリートの壁、鍵のかかったドア、冷たい廊下。少年たちは、互いに公に対立させられながら、一緒に暮らすことになるようです。制服には階級が表示され、自分の立ち位置や最大のライバルが誰なのかが常にわかるようになっています。

これは、サッカーはチームスポーツであり、みんなで力を合わせれば勝てるという一般的な考え方とは正反対です。今のところ、潔はサッカーをまだチームとして戦うを信じていますが、残りのシーズン中、彼の信念がどのように挑戦されるのか、興味深いところです。また、これまでにも興味深い脇役たちが登場した。特に、エキセントリックな蜂楽廻(ばちらめぐる)が印象的でした。

ブルーロックは、友情と困難を克服することを描いた普通のスポーツアニメではなく、まったく別のものになる可能性を秘めています。
この先も、緊張感と予測不可能な展開が続くことを期待したいです。第1話では、特にあの崖っぷちな結末と、メインキャラクターとして登場したものの、すでに番組から外れているかもしれない吉良涼介(きらりょうすけ)の運命がわからず、もっと見たくなると思ったのは確かです。

-エンタメ
-